国家試験科目
単位
2単位(必修)
開講
第1学年 前期 30 時間
担当教員
田沼順一 非常勤講師
☆は実務経験のある教員
授業の方法
講義 | ○ |
---|---|
演習 | |
実習 |
アクティブ・ラーニング
PBL | ○ |
---|---|
反転授業 | |
ディスカッション、ディベート | ○ |
グループワーク | |
プレゼンテーション | |
実習、フィールドワーク |
ディプロマポリシー | 関連性 |
---|---|
1.医療人としての思いやりの心と倫理観 | |
2.進んでチーム医療・福祉に貢献できるコミュニケーション能力 | ○ |
3.歯科衛生士として必要な歯科保健・医療・福祉の知識 | ◎ |
4.臨床等の現場で必要な歯科保健・医療・福祉の技術 | ○ |
5.自ら問題解決できる探求心・向上心 | ○ |
6.人々の健康長寿を目指した口腔保健管理の実践 |
授業科目概要
【病理学】
正常な組織細胞の生理的生命現象の破綻から疾病は生じ、疾病の原因、発症機転、経過および転帰の時間経緯の中における具体的な機能的、形態的異常を理解し、疾患の診断と治療方針や予防に貢献する学問として病理学が重要な位置を占める。本年では、疾病全般に共通した発症機転と経過や転帰の現象を学ぶ病理学総論と個々の顎顔面、口腔領域における疾患が含まれる病理学各論の基本的理解に注目して授業を進める。
【口腔病理学】
病理学総論で学んだ疾病全般に共通した発症機転と経過や転帰の現象を理解し、個々の顎顔面(口腔)領域における疾患が含まれる病理学各論の基本的理解の復習をもとに、顎顔面および口腔領域に生じる疾患に総論の知識をみながら各疾患の原因、発症機転、経過ならびに転帰について学ぶ。
学習目標(一般目標)
【病理学】
疾病の成立秩序の一般原則を理解し、細胞損傷、炎症、循環・代謝障害、先天異常などの各種病態の一般概念、原因、発生秩序と経過、病理組織学的変化、予後を把握すると同時に、それらの疫学的背景を理解する。また、疾患の肉眼的変化と組織変化を臨床症状と対応させ、治療あるいは死への経過を論理的に理解する。
【口腔病理学】
腫瘍学では腫瘍の一般概念を把握し、腫瘍の生物学的態度の一般性と多様性を理解する。口腔病理学では歯と歯周組織、口腔粘膜、顎骨、唾液腺、頭頸部などの疾患を病理学の側面から理解する。またそれぞれの疾患について学ぶ中で、歯科臨床における病理組織診断の担う役割を把握する。
学習目標(到達目標)
【病理学】
1.解剖・生理学と、病理学との関連性を理解する
2.病因について理解する
3.遺伝性疾患について理解する
4.循環障害について理解する
5.代謝障害と退行性病変について理解する
6.進行性病異変(増殖と修復など)について理解する
7.炎症と免疫について理解する
8.腫瘍の定義、発生機構と病態を理解する
【口腔病理学】
1.数々の歯の発育異常について理解する
2.歯の機械的損傷・化学的損傷の病変について理解する
3.齲蝕の原因と病態を理解する
4.根尖性歯周炎の病変を理解する
5.辺縁性歯周炎の病変を理解する
6.口腔発育異常(奇形を含む)の種類について理解する
7.口腔粘膜疾患の病態と診断について理解する
8.口腔の腫瘍と腫瘍性病変を理解する
9.口腔の嚢胞と顎骨病変の病態と診断について理解する
10.唾液腺疾患の病態と診断について理解する
11.加齢に伴う口腔病変ついて理解する
成績評価方法
1.定期試験 80%
2.小テスト 10%、受講態度 10%
成績評価基準
すべて国家試験に準じた選択問題とする。
試験・課題のフィードバック
試験問題は回収しない、答案用紙は模範解答の掲示をする
学修成果 (評価の目安)
【病理学】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
① 病理の用語の意味を理解している
② 病理の用語の意味を簡潔に説明できる
③ 病理の病態を理解する
特に、齲蝕と歯周病は完璧にする
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
① 病理の病態を理解する
歯科衛生士に必要な、齲蝕と歯周病以外の、種々の口腔疾患
② 実際の口腔顎顔面の臨床と関連づけて理解することができる
【口腔病理学】
◎標準的な達成レベル(良・可レベル)
1.病理・口腔病理の用語の意味を理解している
2.病理・口腔病理の用語の意味を簡潔に説明できる
3. 病理・口腔病理の病態を理解する
◎理想的な達成レベル(秀・優レベル)
1. 病理・口腔病理の病態を理解する
歯科衛生士に必要な、齲蝕と歯周病以外の、種々の口腔疾患
2. 実際の口腔顎顔面の臨床と関連づけて理解することができる
達成度の評価
ディプロマポリシー | 定期試験 | レポート | 課題 | 受講態度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | |||||
2 | 10 | 10 | |||
3 | 70 | 70 | |||
4 | 10 | 10 | |||
5 | 10 | 10 | |||
6 | |||||
合計 | 80 | 20 | 100 |
指定教科書
最新歯科衛生士教本 疾病の成り立ち及び回復過程の促進 病理学・口腔病理学」 医歯薬出版株式会社
参考図書等
わかりやすい病理学第6版 南江堂(恒吉・小田など著)
留意事項
・病理学は、今後学ぶ歯科予防処置、口腔外科、高齢者の歯科治療等で重要な基礎知識であるので、わからない部分は、きちんと復習をすること。
・スマートフォン等の撮影は許可する。